
あなたは、
知っているだろうか?
日本の宝
「芋焼酎」の危機を。

基腐病
2018年11月沖縄県において、日本で初めて「サツマイモ基腐病」の発生が報告されました。糸状菌によって引き起こされる病害で、葉が変色して生育不良になり、根元が黒く変色、次第に腐敗してしまいます。病原菌の感染力は凄まじく、翌12月には海を渡り鹿児島県への上陸が確認されました。芋焼酎の本場での感染確認に業界は激震。瞬く間に九州全土へ被害は拡大し、ここから芋焼酎業界の苦闘の日々が始まることとなりました。

時間はある
人もいる
“芋”が無い。

奪われたのは、
農家の生きがい
焼酎蔵を悩ます芋不足の問題。果たして今日は何㎏の芋が入荷し、そのうち健全な芋はどれほどあるのか?その日暮らしの日々が続きます。それはまた、農家も同じ。元来、サツマイモは栄養分の少ない痩せた土壌でも育つ、生命力の強い野菜です。逆に言えば、その土壌でサツマイモ以外の作物を栽培する事は難しい。基腐病によりサツマイモ栽培を諦めた農家の中には、農業そのものから手を引かざるを得ない、生きがいを奪われる危機に直面している方もいると言います。
基腐病に負けない
新品種が、
希望に「満ち」た
新たな「道」を切り開く。

みちしずく
農家、焼酎蔵を守る為、「基腐病」に負けない強さと、焼酎に適した性質を持つ品種を求め、新品種の開発が急がれました。感染拡大から間もなく5年を迎える今、満を持して強さと適正を兼ね備えた新品種での焼酎製造が開始。その名は「みちしずく」。この救世主の登場、普及により基腐病被害の軽減が見込まれ、農家が安心して栽培できる環境の回帰が期待されます。また、原料の安定確保により芋焼酎業界にとっても待ちに待った朗報です。

変わらぬ仕込み
変わらぬ想いで造る
「みちしずく」使用の
焼酎が遂に完成
昔ながらの伝統の技をかたくなに守り、丹精込めた焼酎作りを続けている蔵元があります。ここにあるのは、ただ「おいしい焼酎が作りたい」という思いだけ。たくさん作れなくても良いのです。手間ひまがかかっても良いのです。自然の恵と、杜氏と呼ばれる人の技と、時の育みをいかして…。

創業明治弐年
鹿児島最古の焼酎蔵
白金酒造株式会社
鹿児島県姶良市脇元1933
